審判員の資格
ソフトボール公認審判員は、公益財団法人日本ソフトボール協会が認定したソフトボール競技の審判員のことです。
公認審判員の資格には、第1種・第2種・第3種の3種類があります。公認審判員となるには、まず第3種の認定を受けた後、審判実務を経験しながら認定講習会・認定試験(競技規則・審判実技)を経て第2種、第1種へと進んでいきます。
それぞれの種別で担当できる試合の区分は、原則として第3種審判員は都道府県単位までの支部内大会、第2種審判員は地区大会(北海道・東北・関東・北信越・東海・近畿・中国・四国・九州の全国9地区)、第1種審判員は全国大会の審判員となっています。
さらに、第1種の認定を受けた後は、日本女子のトップリーグである「日本女子ソフトボールリーグ」の担当審判員や、世界選手権などの国際大会での審判員である「WBSC(世界野球ソフトボール連盟)国際審判員」を目指すこともできます。
【参照】
詳しくは、「公認審判員規定」をご覧ください。
※「2021ソフトボール競技者必携」(日本ソフトボール協会)にも掲載されています。
まずは第3種から
審判員資格の取得は、第3種審判員の資格から始まります。
都道府県ごとにある日本ソフトボール協会の支部(都道府県のソフトボール協会)で開催される認定会に参加してください。認定会の参加には、プレイヤーとしての経験といった資格は特に必要ありません。「公認審判員規定」には、「第3種公認審判員認定会にはルールの正しい適用と審判技術の習得を目指す熱意を持った者でなければ参加することはできない。」とあるだけです。
認定会では「競技規則に関する筆答及び審判の実技の2科目についてテスト」を受け、その成績により適否が判断されます。と言っても心配には及びません。第3種審判員は公認審判員としての出発点ですから、審判員のすそ野を広げるためのものです。認定会も、認定のためというよりは講習としての意味合いが強く、競技規則の説明や審判員の基本動作などを知ることができます。真面目に講習を受けさえすれば、第3種審判員の認定はほぼ間違いなく受けることができます。
認定を受けることができれば、日本ソフトボール協会から「公認審判員証」が交付されます。そして、支部ソフトボール協会に審判員として登録を行えば晴れて「第3種審判員」となります。
【公認審判員となるための費用】
公認審判員となるためには、認定講習会への参加、認定料、登録費が必要です。
・認定講習会への参加料は講習会講師への謝礼や会場費等。
・認定料は受験料。
・登録費は審判員として登録するための費用です。
※費用等の詳細は都道府県ソフトボール協会が作成した要項等をご確認ください。
第3種公認審判員になったら
支部協会に審判員登録を行えば、あなたも晴れて公認審判員です。支部協会に所属して、支部協会が主催又は主管する試合で公認審判員として活動をすることができます。
しかし、注意しなければならないのは、審判員の資格は毎年度、所属支部に登録手続きを行う必要があるということです。登録手続きを行わないと審判員の資格は失効してしまいますので、必ず毎年登録を行ってください。
審判員としての技術の習得は、他の審判員(一つの試合の審判は、通常5人の審判員で行われます)ととも実際に試合に参加しなければ上達はしません。様々な事例を目の当たりにしなければ競技規則の理解も進みません。気後れすることなく、まずはやってみましょう。
審判員としてグラウンドに立つと、これまでとは全く違った風景が見えてきますよ。